自由を求めるてるてるのブログ

世の中にあふれる理不尽に疑問を呈するブログ。みんなが生きやすい世界になってほしいなぁ(・ω・。)

瀕死のパソコン



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 その事件が突如起こったのは、7月の中旬頃である。

  てるてるが、家に据え置かれている中古のデスクトップパソコンで、大学から出題されたレポートに取り掛かろうとしたときだった。てるてるはいつものようにパソコンの電源ボタンをポチっと押した。いつもと違うのはそれでパソコンの電源が入らないことだった。何度もパソコンの電源ボタンを押した。時間をおいて何度も試した。しかし、一向にパソコンに電源が入る兆しは現れなかった。


 てるてるずハウスにはパソコンを使う人間が3人いる。てるてる、てるてる父、てるてる弟だ。

 パソコンの電源が入らなくなった事実を知り、当然のことながら彼らは大いに落胆した。その中で一番の損害を被ったのはてるてるである。彼女には、大学のレポート、卒論などやらなければならないことの他に、趣味である小説を書くことや、ブログの編集をすることなども行えなくなってしまったのである。

 さしあたり一番厄介だったのは、大学のレポートが家で出来なくなったことである。試験期間を間近に控えたてるてるずハウスの学生たちはかなりの不便を被った。課題の提出期限間近、てるてる弟は朝早くに家を出て、急ピッチで大学で課題を仕上げる羽目になった。


 7月の終わりに、てるてる父が朗報を持ってやってきた。親切な電気屋からパソコンの回線を見てみてみるよう、助言を頂いたという。3人は大いに盛り上がった。これでパソコンが使えるようになるかもしれない!

 しかし結果は惨憺たるものだった。助言を受けたてるてる父がパソコンを見てみたが、特に異常はなかったと追う。再び彼らは落胆した。

 彼らは議論を重ねた。こうなってしまった以上は、新しいパソコンを入手する他はない。 

 どんなパソコンが良いか、どこで手に入れるか、どの機種にするかなど……。彼らは、急な出費を残念に思う一方で、新しいパソコンへの夢を膨らませていた。


 8月の始めであった。てるてる父がパソコンの電源をつける裏ワザを見つけたのだ! 彼らは大いに沸き立った。 これで暫く出費をしないくいい!

 てるてるは早速、てるてる父から伝授された裏ワザを使い、パソコンを立ち上げた。てるてるには夏季休暇中に終わらせなければならない、或いは終えておきたいことが山ほどある。まずは、大学から出されたレポートに取り掛かることにした。

 Wordを開き、キーボードを快調に叩いていく。サクサクとレポートが進んだ。

 しかし、それは長くは続かなかった。文字を打ち込むと、パソコンの動作が、吹雪に吹き付けられて氷漬けになったようにピタッと止まっては、冬眠から目覚めたての動物のようにのろのろ動き出すということを繰り返していた。この一連のパソコンの不具合は、てるてる父が激安で仕入れてきた中古のパソコンが、寿命を全うするのも時間の問題だということにもはや疑いの余地はなかった。てるてるは密かにため息をついた。

 てるてるは止まったり動いたりするパソコンにイライラしながら、約5時間ほどかけてレポートを完成させた。その時である、問題が起こったのは!

 完成したレポートを印刷しようとしたら、なんと「Wordが応答しません」とエラーが出たのである!

 てるてるは愕然とした。Wordが応答しなくなる前にUSBにテキストは保存した。しかし、そのデータが水泡に帰してしまっているということも考えられる。

 そうなると今までのレポートにかけた時間全てが無駄になる。それだけでもかなり重大な問題だが、物書きや物書き見習い、或いは物書き気取りの者にとって一番の問題は、データが消えてしまえば、その文章表現は二度と戻ってこないということだ。もちろん、書いた内容はある程度は覚えている。しかし、どんな言葉を用いて表現したか、助詞は何にしたかなど、全てを細かく憶えていられないのだ。頭をひねって工夫した表現が全て永遠に消えたまなのは、彼らにとって重大な損失である。

 これはてるてるにとっても例外ではなかった。特にこのレポートには自信がある。それをみすみす自分の手で消し去る羽目になるとは!

 「これでUSBのデータ消えてたら、このパソコンぶっ壊してやる! なあ、この気持ちわかるだろ?」

「わかる」

てるてるの、パソコンを酷使してしまった後悔と、データが全て消えたかもしれない不安と憤りの混じった問いかけに、てるてる弟は冷静に答えた。ゲームの中のキャラクターを目で追っていて、いかにもてるてるの意見には興味関心がなさそうに見える。しかし、声には憐れみの気持ちがこもっていた。せっせと作り上げたレポートがパソコンのせいで全て無になることは、決して他人事ではないのを、彼もよくわかっていた。


 後日、てるてるは大学のパソコンでWordを開いた。すると、データは全て以前のまま完全な原稿として存在していた。

 助かった!

てるてるはほっと胸を撫で下ろした。

 レポートを印刷し、後は教員に提出すればオーケーだ。


 しかし、この事件により、パソコンを買い換えなければならないことが明白であることがはっきりした。近いうちに電気屋に赴き、優秀なパソコン(パートナー)を見つけなければならない。 

 パソコンを求めるてるてるの冒険はここから始まる……。





てるてるのパソコンは今瀕死です。

という現状を小説仕立てにしてみました。


近いうちにパソコン買います…。