「痴漢くらいでw」と侮るなかれ!被害者は野放しになった肉食獣と目が合っちまったレベル以上の恐怖を感じている
こんにちは! てるてるです(・ω・。)
最近痴漢のニュースが多いですね。
ということで今回は痴漢について書きたいと思います!
運悪く私も痴漢にあったことがあります。
実際に体験して痴漢の怖さが分かりました。
「痴漢って体を触られるくらいでしょ」と軽く考えている方たちが、これを読んで考えを改めるきっかけになればいいなと思っています。
1.私が始めて痴漢にあったときのお話
私は電車に乗っていて痴漢にあいました。
満員電車ではなくて、1両に1人、2人立ってる人がいるかな~というほどの混み具合。
つまり、あんまり混んでなかったのです。
そういうわけで、私は椅子に座って、友達から借りた本を楽しく読んでいました。
すると太腿に違和感が……。
最初は荷物が当たってるのかな?と思ったのですが、ちょっと動いてみてもなかなか違和感がなくならない。
変だな~。
そこでてるてる、1つの可能性に思い至りました。
これは痴漢か!? と。
そう思った瞬間、サアッと血の気が一気に引くのが分かりました。
読んでいた本の内容もほとんどすっ飛びました。
いや、待て待て、落ち着け、てるてる。
とりあえずまずは確認をしなければならないぞと思い、恐る恐る目線を落とし、太腿を見てみました。
すると私の太腿に手が乗っている!!
隣の奴が触っている!!!
痴漢だ!
痴漢にあうまでは、なんで痴漢にあった人は「この人痴漢です!」と言う人が少なく、泣き寝入りしてしまうのだろうとずっと不思議に思っていました。
ですが、実際に痴漢被害にあってその理由が分かりました。
怖いからです。
見ず知らずの人間に自分の体を触られる不快感もありますが、
それ以上に、私が何かアクションを起こした場合、平気で見ず知らずの他人の体を触ってくるような不気味な奴は、一体私に何をしてくるのだろう?という恐怖を感じていました。
私が痴漢の手を掴んで「この人痴漢です」と言ったら?
私が痴漢の手を振り払ったら?
私がその場を離れたら?
痴漢が逆上して殴ってくるかもしれないし、
怒鳴ってくるかもしれない。
そのときに周りの人は助けてくれるだろうか。
それとも逆上した痴漢が怖くて私を置いて逃げてしまうだろうか。
私がこの場を離れたとしてもこいつはついてくるかもしれない。
そのとき私はどう対処したら良いのだろう?
そんな考えが一気に頭の中を駆け巡って、しばらくその場を動けませんでした。
怖くてしばらく固まった後、勇気をだしてその席をすっと離れました。
逃げることができました。
私にできたせめてもの抵抗は、遠くから、痴漢に気づかれないレベルで痴漢をちらっと睨みつけることだけでした。
2.痴漢にあう恐怖は、野放しになった肉食獣と目が合っちまったレベル以上の恐怖
想像してみてください。
あなたが林の中を歩いていると、1匹の虎が木々の間からのっそりと出てきました。
虎もあなたに気づいたようです。
あなたの方をじっと見つめています。
あなたと虎、バッチリ目があってしまいました。
あなたはどうしますか?
虎を追い払うために、その辺の石を投げてみますか?
しかし、虎があなたに攻撃されたとみなして反撃してくるかもしれません。
虎に襲いかかられたら、あなたは死ぬかもしれませんよ?
では虎に背を向けて走り出しますか?
しかし虎があなたを追いかけてくるかもしれません。
追いつかれたらあなたは食べられるかもしれませんよ?
とりあえず助けてと叫んでみますか?
しかし虎があなたの声に刺激されてこっちに襲いかかってくるかもしれません。
そうなったら死ぬより怖い目にあうかもしれませんよ?
虎と目があってしまったら、多くの人は、自分が起こすアクションが虎にどう影響するのか考えると思います。
しかし虎がどう動くのかわからないから怖くて、しばらく固まってしまうのではないでしょうか?
痴漢にあったときに抵抗できない心理というのはこういうことです。
あなたは抵抗できますか?
痴漢はその恐怖に加えて、自分の体を見ず知らずの奴に触られるという不快感もあります。
あなたはそれでも「痴漢にあったくらいで大袈裟なw」と被害者に対して言えますか?
3.本能とか関係ないから!
男の本能が働いて痴漢したんだよ〜とかいう人、論外です。
男の本能が働いて痴漢するのであれば、警察署や交番の前で痴漢してそのまま御用になる人が一定数いるはずですよね。
しかしそんな話は聞いたことがないです。
4.痴漢は圧倒的パワーバランスの上に成り立っている
痴漢被害にあったという話を聞くと、「お前みたいなブスに誰か痴漢したいと思うんだよ」みたいなコメントする人がいますが、それは間違っています。
痴漢は大人しそう&弱そうな人を狙うのです。
可愛いとか綺麗とか、ブスとかデブとか関係ありません。
考えてみてください。
柔道着を着た女性、ギャルファッションの女性、地味な服装の女性。
この女性たちがいるとしましょう。
すると痴漢はほぼ間違いなく地味な格好の女性を狙います。
柔道着を着た女性を狙うのはリスクが高すぎます。
痴漢して女性に手を掴まれて背負投げされれば捕まるのは明白ですからね。
ギャルファッションの女性を狙うのもリスキーです。
痴漢して「テメー何触ってんだよ!」と騒がれると厄介です。
1番リクスが低いのが地味な服装の女性です。
非力そうだし、大人しそう。
力でねじ伏せられることもないだろうし、大声で騒がないだろう。
そういうわけで大人しそうな人は狙われやすいのです。
ここで注目したいのは、圧倒的な力の差によって痴漢は起こるということです。
つまり「強い自分が弱いやつを支配する」ということにほかなりません。
自分の会社の社長や上司の娘を痴漢しようと思うでしょうか。
思わないでしょうね。
バレたら社会的に死ぬ&刑務所行きはほぼ確定ですからね。
権力の前に痴漢は弱いのです。
ということで大事なことをまとめると
痴漢被害者は、体を触られる不快感&もっとひどいことをされるのではないかという恐怖に苛まれている
痴漢は自分より弱い人をターゲットにした卑劣な犯罪であり、被害者の性的魅力度合いには一切関係がない
ということです。
ですから、痴漢被害者に対して「痴漢されたくらいで大袈裟だなぁ」とか、「痴漢されるのはお前が悪かったからだ」とか言わないでください。
被害者は痴漢にあった時点で苦しんでいるのです。
責めないでください。
そして痴漢に怒ってください。
痴漢は卑劣な犯罪だという認識を持ってほしいです。
痴漢冤罪が怖い気持ちは分かります。
痴漢をでっち上げるのは当然いけないことです。
しかしそれを恐れ、本当の被害者の声を抑圧しないでください。
当たり前ですが、痴漢が無くなれば冤罪もなくなります。
やるべきことは被害者を黙らせることではなく、痴漢を無くすことではないでしょうか?
痴漢に怯えることなく暮らせる日が早く来てほしいです。